「りえ先生のペットの未来クリニック」の日誌

犬猫の皮ふ、アレルギー、耳、歯、精神科が得意な動物病院のブログです。

女の子犬のウィークポイントは?

膣周りは女の子犬のウィークポイントの1つです。

 

ポメラニアンの女の子が膣の周りを頻繁になめるというので検査すると…マラセチアというカビが発見されました。

加えて膀胱のエコー検査をすると、小さな結石がチラチラ見えます。

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おしっこの状態が気持ち悪くて舐めてしまい、膣の周りにマラセチアが増えたのかもしれませんね。

 

目が乾くーー!

ワンちゃんのドライアイ、知っていますか?
実は割と多く見られます。
特徴は目やにが出ること。
ドライアイにも軽いものから重いものがありますが、ひどくなってくると白っぽくてベタベタした目やにが多く出ます。


写真は10歳のダックスさん。
目やには出るものなので、手入れしないとと思い毎日拭いていたそうです。


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でもある日、右目をこすって目が開かなくなったため来院されました。

犬は基本人より目が出ていることが多いので目を怪我しやすいのです。


シルマーティアテストという涙を測る検査をします。

1分間測定して正常15 mm 以上なのですが、この子は1ミリぐらいしか涙が出ていませんでした。


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ドライアイの治療には、
・涙の成分を数回点眼する
・涙が出るような目薬を点眼する

などがあります。
今回は涙が出る目薬をさすことにしました。


涙の量を測った後は角膜びらんが傷ついてるか調べるフルオレッセン検査をしました。

角膜は透明なのでその傷に着色するような液を入れて細かなキズを見つけます。


その検査は大丈夫でした。


目やにが出ている時は早めにご相談ください。
もし目をかいていたら、まずはエリザベスカラーをして目が傷つくのを予防してください。

 


 

下痢の時に絶食はダメですよ

下痢の時、犬猫の食事どうしてますか?


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食べると下痢をするからと、しばらく食事をストップするのは危険です。

特に慢性下痢で絶食するのは絶対にダメ!

 

昔はそうしていたこともありましたが、今は違うんです。


食事をあげないと、栄養不足、特にタンパク質のアルブミンが足りなくなってしまいます。
腸の中に少しでも食物を入れておくことで腸の構造が正常に保たれるのです。

あげる食事は
低脂肪の物や、胃の通過時間が短いので泥状の物がオススメ。


嘔吐の時は水も食べ物も2時間位は止めてください。

少しずつ与えて、それでも吐くなら病院へ!


 

細菌性皮膚炎

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細菌性皮膚炎のワンちゃんです。
院内で細菌感受性検査をしました。
色々な抗菌剤の薬が染み込ませてある紙のディスクを、細菌を付着させたカンテンに貼り様子をみます。

細菌が寄ってこないディスクがあればその薬が効いていると判断します。


今回お出しした薬はバッチリ効いていました。

 

薬が効いている時は、皮膚が綺麗になってから更にプラス一週間から三週間、投与し続けるのが原則です。

治ってきても自己判断で薬を飲ませることをやめないでくださいね。

残った悪い細菌をとことんやっつけて再発しないようにします。

猫のおしっこの病気の季節です

猫の膀胱炎が発生しました!


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寒くなってくると増える猫のオシッコの病気。


何故だと思いますか?

 


これから寒くなると
冷たい水はあまり飲みたくないにゃ〜!
↓↓↓
飲水量が減る


寒いトイレはあまり行きたくないないにゃ〜
↓↓↓
オシッコガマンする
↓↓↓
膀胱炎になる


あのトイレ、他の猫に脅されたことあるし
人も通るし落ち着かないにゃ〜 
↓↓↓
オシッコガマンする
↓↓↓
膀胱炎になる 


あと、寒くなくてもカバー付きのトイレは匂いがこもる ので


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↓↓↓  
チョット行くのやめとこかにゃー となることもあります。

カバーを外せばとっても良いですね!


予防するには…

⚫︎お水はぬるま湯にしてみる

⚫︎トイレは暖かくて落ち着く場所に

 

 


あとオシッコの病気の予防にと、結石予防のフードを食べさせているお家も多いと思います。

ただそれだけでは完全に結石を予防することはできません。


そのフードで予防出来る可能性があるのはマグネシウム由来の結石だけです。

 

年に2回位は動物病院で尿検査をして緊急事態になる前に先手をうっておきましょう!

血尿になるのは基本詰まり易いオス猫です。

メス猫は血尿にならないでこっそり膀胱炎だったりしますので注意してくださいね。

オシッコの後舐めてるのも、良くない兆候かもしれません。