「りえ先生のペットの未来クリニック」の日誌

犬猫の皮ふ、アレルギー、耳、歯、精神科が得意な動物病院のブログです。

猫の膀胱炎を未然に防ごう!

寒くなってくると増える、猫のオシッコの病気


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何故だと思いますか?
寒くなって飲水量が減りトイレに行く回数が減るのも大きな原因です。
これはぬるま湯にしたりトイレを暖かい安心できる場所に置くことで解消できます。


あとはフード!


おしっこの病気の予防にと猫の結石予防食を食べさせているお家も多いと思いますが、それだけで結石は完全に予防することはできません。


そのフードで予防出来るかもしれないのはマグネシウム由来の結石だけです。


6歳過ぎると猫はフードが原因でないシュウ酸結晶などが増えることは、世界的に昔から獣医師の間では知られています。
病院専用のフードでもストラバイト結晶や結石は出来ることがあります。

 


しかも尿が詰まるのは基本雄猫!


メス猫は尿道も太く詰まることがあまりないので、血尿は雄猫と違いほとんどでません。

たまたま血液検査と一緒に調べた尿検査で潜血や尿沈渣で異常がみつかることが多いのです。


歳のせいで元気がなかったりイライラしていると思っていた高齢のメス猫が、治療すると数年前の元気さに戻ったということが良くあります。

女の子は隠れ膀胱炎の可能性が高いんです。

 


おしっこの採り方はこんな感じで!


https://www.kao.co.jp/cat-health/special/urinalysis/


(花王さんに許可は取っております。)
採取した尿をティッシュやカット綿に染み込ませてビニールのチャック袋に入れて涼しい場所に保管しその日か翌日までに病院で検査してもらいましょう。

年に2回ほど、猫は連れてけなくても尿を持参して尿検査だけでも受けて、年末年始に増えやすくなる膀胱炎の先手を打ってみませんか?

 

血尿が出てから慌てて病院に行くハメにならないよう普段から備えたいですね。

またまた拾い猫ちゃん

午前の診察終わってクローズしていたのですが、猫ちゃんを抱っこした女性が「みてもらえますか!?」と待合室に。

交通事故?と慌てましたがケガはなさそうです。

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診察してみると3ヶ月位の仔猫ちゃん。
公園で青いタオルの上で動かずじっとしていたそうです。
痩せてガリガリの男の子。


幸い熱も無く、栄養食の缶詰を温めて出すとバクバク食べました。
鼻水と結膜炎が少しあったので、飲み薬と眼薬をお出ししました。

 

拾った方は70才を過ぎてるとのことで、「この子を飼ったら長生きしなきゃー」と言うので

「高齢出産みたいなもんですから、この子おいて死ねませんよ!長生きして下さいね!」と応援させていただきました!!

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お腹いっぱいになったら安心したのか、帰る時にはもうスヤスヤ眠っていて…

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可愛すぎる仔猫ちゃん!!

元気に大きくなってね。

シマシマ模様の拾い猫さん

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近くの交差点の植え込みで動けなくなっている猫を見つけて放っておけないと、当院の飼い主さんが拾って連れて来てくれました。

 

歯が一本もなく推定年齢13歳。

 

この飼い主さんのお家にはブリティッシュショートヘアのルナちゃん、ナミちゃんがいるので、病気がうつるのを心配していましたが、血液検査でウィルスも病気もないことが判明。

一安心です。

 

様子からみて外猫さんだったようですが…

視力が殆んどないみたいで、動けなくなったのでしょう。

 

名前はシマちゃんに決定!

 

「お腹減ったぁ、寂しい〜」とすぐに鳴いて呼ぶので一緒に寝てあげたいけど、ルナちゃんとナミちゃんがいるのでどうしようかなぁと言ってた飼い主さん。

優しい飼い主さんに見つけてもらって良かったですね。